hello world!

2008. 7. 3.

誰のせいでもないからこそやるせない事もある

by acoaco

人間は二通りの種類に分別できる。
間が良い人間と、悪い人間だ。これはたまに要領の良し悪しと同じ意味で使われるけれど、それはちょっと違うんじゃないの、というのが僕の意見だ。要領が良いのも悪いのも、その人が意図して行動した結果が望ましいものになったかならなかったか、要するに結果論の話なのだ。前者とは一線を画す。そう、「間の良さ・悪さ」というやつ、全く厄介な、ここには当人の意思なんてものは介在しない。生まれながらに持ちえる、そうだな、「運」みたいなものだろうか。
例を挙げてみよう。
今日君は朝から会議だった。そこで上司の前で新しい企画についてのプレゼンをしなくてはならない。この時、プレゼンの進行や段取り、上司の反応に至るまで、自分の思い通りの結果になったとしたら、それは君のプレゼンにおける「要領が良かった」のだ。逆に周りの反応も薄く理解もあまりされない、しまいにはプレゼン中トイレに立つ上司まで出る。そんな場合は「要領が悪かった」。論外とも言うね。
じゃあ間が悪いのは何かって?それはもちろん、前日にインフルエンザにかかっちゃったりする人のことを言うんだよ!

ところで僕は昨日から腰が痛くて、朝なんてベッドから降りるのに5分かかったりするありさまだった。でもなんとか今日一日を乗り切って、終了時間ギリギリに病院には駆け込めた。
先生は僕の腰を押したり足を伸ばしたり足首を叩いたりして一通り診察した後、言った。
「まあしびれとかはないようだけど…椎間板ヘルニアの可能性がありますね」
ついかんばん、と僕は口の中で呟く。その病名は知ってるぞ。詳しくは知らないけれど、一度かかったら一生治らないってことだけは知っている。
「本当なら重いものは持たず、2日間くらい動かず安静にしておいた方がいいんですけどね」
それは無理な話だった。僕の仕事は1~2kgの資料が詰まったファイルを、数冊抱えて走り回るようなものなのだ。おかげで勤めてから5年、ずいぶんと両腕に筋肉が付いた。
「とりあえずコルセットとかしときましょうか。あと、痛み止めの薬とシップも出しておきます」
これで駄目ならまた来てください。先生がカルテを閉じる。そうして本日の診療は終わった。
待合に戻ると、患者は僕ひとりだけだった。受付終了1分前に入ったから、当然と言えば当然か。
「○○さーん」
名前を呼ばれて、薬を受け取る。コルセットは診療室でもらっていた。
「お大事に。出来るだけ安静にしてくださいね」
優しい受付のお姉さんが、にっこりと微笑む。はい、ありがとうございます、とお辞儀をして医院を出た。外はもう日も暮れて、けれど蒸し暑さだけは昼のままだった。

僕は明日から3日間、韓国へ旅に出る。

Filed under 日常 at 8:50 PM

Comments are closed.